結納の品に使われる松竹梅は、小さい飾りだと直径10cmくらいですが、
大きい飾りでは高さが60cm近いものもあります。
ここでは、高さ50cmを超える松竹梅ができるまでを職人の目線で紹介してみます。
まずは、それに使われる【ネジリ松】【竹の葉】【梅の花】からどうぞ。
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通称【ネジリ松】
まず、約100本の水引を立て横きれいに並べて(これが結構大変です)、オリーブ色のワイヤーで挟みます。そして、一気にねじります。
このねじるのが【ネジリ松】の由来です。慣れないと、指先が痛くなったり、親指と人差し指の間が「つり」ます(とても痛いです)。 |
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ネジリ終わった松に 「芯」をつけて、
ねじった松を「絞り」って、
「揉み込み」ます。 |
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そして、形を整えて【ネジリ松】の完成です。 |
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竹の葉
水引の端を揃えてワイヤーでひと括りにします。
しっかり括らないと、あとの行程でズレてしまいます。
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親指と人差し指で水引を挟み込み、その「指の腹の中」で曲げるようなイメージで形づけていきます。
2箇所曲げ終わったら、既定の寸法のところをワイヤーで括ります。ずれないように親指と人差し指でしっかりと押さえますが何百枚もつくっていると親指と人差し指の間が「つって」きます。(とても痛いです) |
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上と同じものを3枚つくり、よく切れるはさみで葉先をカットします。
3枚重ねてワイヤーで括りソリッドな【竹の葉】の完成です。
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テープ梅
テープ状に加工した水引を使うところから
【テープ梅】の名が付きました。
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5枚の花びらを作り、それが広がらないように水引で括り、梅の花の部分ができました。 |
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雌しべと雌しべをつくります。
雄しべは、水引を型紙に巻きつけ、それを奇麗に開きます。
雌しべは、6本の水引を束ねて結わえます。
雄しべに雌しべを通してワイヤーで括ります。 |
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梅の花に雄しべ・雌しべを通してワイヤーで括ったら、
可愛らしい【テープ梅】の完成です。 |
vol1.手作りの現場
vol2.松竹梅〜本体編〜